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2020年 お笑いおたく一年目の所感

  

歳を重ねるごとに、あたらしい何かに熱中するのは難しくなっていく。そんな中、2020年頭の某ネタ番組を目にしたことをきっかけに、信じられないスピードで惚れこみ、わたしの生活や情緒をぐるりと変えてしまった「お笑い」という文化。そのなんたるかはまだまだ分からず、自分がものすごく偏ったおたくであることは理解している。でも、だからこそ、1年目のこのフレッシュな気持ちをどこかに残しておきたい。いつかの自分が見返したとき楽しいように。ただ、それだけの気持ちで書き残すタイムカプセル的な記事です。

 

 

・わたしと漫才

ほんとうに突然お笑いファンになったわたしにとって、漫才というのは、「〇〇の練習させて」から始まるような、俗に言う「コントイン」のあるもの、という認識があった。全然テレビを見ない人間だったし、地方住みなのでそもそもネタ番組なんかも少ないし、人生においてお笑いに興味を抱いた期間がかなり短く、とにかく偏ったイメージしか持っていなかった。そのせいで未だにコントインのある漫才=ベタなもの、という印象はうっすら拭えずにいて、どうしてもすこし捻くれている自分なので、そうじゃないタイプのネタや漫才師にハマりがち、の傾向がある。もちろん、面白ければなんだっていい、を大前提としてだけれど!

単純な好みの問題として、音声だけでもしっかり面白いネタって格好いいなあと思う。喫茶店で近くに座った二人組の話が聞こえてきて、ついつい聞き入って笑っちゃうような、それくらい自然な会話として成り立つ漫才へのあこがれがある。だから、どちらかと言うと関西の人より関東の人たちのほうが好みに近いお笑いは多い気がしているのだけれど、この一年は大阪よしもと若手のおたくとして気持ちも時間もお金もすべて使ってしまったので2021年はもっと広い視野を持ちたい所存。

と言いつつ、この先でコウテイニッポンの社長が好き、という話もするので全然説得力がない。喫茶店では絶対に聞こえてこないタイプの漫才。

新しいもの、突き抜けたものにはやっぱり惹かれてしまうよね。

 

 

コウテイ

そもそも、わたしが今こうしてお笑いのことをそれなりの熱量と想いで書いているのは、彼らに出会ってしまったからで。彼らを目にした瞬間、理屈を越えたところで、瞳孔かっ開いて高揚が身体じゅう駆け巡って、もう一瞬で虜。お笑いは自由だし芸術だしそれぞれがひとつの立派な創作物であることを知った。彼らがわたしのきっかけになってくれたこと、幸せな出会いだったなあと思う。

細やかかつ大胆なアップデートを重ねて進化を続けるコウテイの、2020年12月20日時点での完成形がこの『結婚式』。ふたりともそれぞれの色と個性が映えたボケ、ツッコミで笑いを取っていくの、まじで無敵すぎてすごい。息つく暇なくずっと面白い。ギャグ漫画すぎ。バカバカしいのにうつくし~。優勝!!これが今のシステムの敗者復活戦では届かなかったことが悔しいけれど、一年後、彼らならまたひと回りふた回りソリッドにキャッチーに面白くなった姿で決勝の舞台にいるのでしょう。ね。

 

 

 

 

ニッポンの社長

彼らが狂気のコント師であることは充分に知った上で、わたしはニッ社の漫才が本当に好き。ニッ社の漫才に見入るうち、いつから、誰が、どこから狂っているのか分からなくなっていく感覚。まあ、あんなネタたちを思いつく辻さんも、120%体重を乗せきるケツも、それを見て笑っているわたしたちも、全員ズレているということで間違いないと思うのだけれど。繰り返し見るたび面白くなっていって、じわじわと毒が回るようなハマり方をしていた『ラーメン屋』がM-1準決勝の場でも見られたの、うれしかったなあ。敗復の『ペット飼いたい』は言うまでもなく。記憶からこびりついて離れないのは12月の濁ライブで初めて見た『バスケ』、、、絶対にまたどこかで見たい、、、

 

 

 

〇カベポスター

カベポスターの漫才は、言葉のひとつひとつに全く無駄がなくてほんとうに気持ちいい。なにひとつ聞き逃してはいけないけれど、そこに嫌な緊張感はなく、静かに耳を傾ける感じ。永見さんが訥々と語る世界が、情景が、わたしたち一人ひとりの頭の中に徐々に描き出されていくものの、それが形になったとき辿り着くのは「え?」という疑問。そこで入る浜田さんのツッコミは見事にわたしたち全員の気持ちを代弁してくれていて、爽快感と共に笑えるあの気持ちよさといったら!その心地よさを味わいきるためには4分なんて枠じゃ足りなくて、いろいろな賞レースを見るたびに「本当はさらにさらにさらに面白いんだぞ!」と思う。

そして、NHK新人お笑い大賞ではじめて彼らのコントを見たとき、それもめちゃくちゃ面白いしとんでもない余韻が残るしでほんとうに背筋が凍った。底知れない実力、魅力。関西ではもうしっかり認められているのだと思うけれど、もっといろいろなところでフォーカスされていい二人だよなあ、と思っている!

このネタそのものも、いつものツカミ「確かにお前の言う通り…」も、Twitterで更新している「#世界で1人は言ってるかもしれない一言」も、永見さんはほんとうに私たちに刷り込まれた共通認識のすきまを狙うのが上手。対して、翻弄されながらも真摯に話を聞く浜田さん。気持ちがいい。一生聞いていたい。

 

 

 

〇令和ロマン

わたしが身勝手に言うところの「ベタ」であって、面白!とは思ってもゴリゴリにハマるタイプではないはずの彼らに気づけば撃ち抜かれていたのは、「あまりにも世代」だから。わたしは「ないものに面白さを見出す」ような人たちが好きで、「あるものを面白がる」ことにはそこまで魅力を感じないのだけれど、令ロの面白がり方はすっと体に馴染む。あまりにも、世代。一歩引いた着眼点、インターネットのひねくれをネイティブに摂取して育った世代のそれ。シンプルに、出てくる単語の一つひとつが新しいのも楽しい。よく分からん古い漫画やテレビのたとえでなんとなく笑う時代はもう終わったっぽい。そして、やけにずっしり飄々としていて、でも話してみたら「何も考えてないだけですよ」とどこまで本気か分からないトーンで言うその佇まいもほんとうに令和。好きになっちゃうに決まっている。令和ロマン、ゆとりのニューヒーローよ。おれたちの時代だ!!

彼らを本格的に好きになったのはNHK新人お笑い大賞の一本目を見た瞬間だったのだけれど、印象深く覚えているのは自粛期間中の神保町ネタ配信で見たコロナの時事ネタ。世界の偉い人が集まってコロナの対策会議をしているところをやってみる、というネタで、え?この時期にこのスピードで新ネタ作ってこんなに面白いわけ??え?芸歴3年目だよね??とビビった記憶がある。ハマってからこの『戦国』を見て納得、漫画キャラあるある、的なフォーマットがもともと彼らの中にあって、設定を変えてそれを適応させたものだったんだなと。気合いを入れて新しくおろした、というより、とりあえずいつもの感じでやってみた、くらいの温度感だったのかなと思う。いや、なおビビる。現代っ子すぎ。まじカッケえ。

 

 

 

滝音

2020年、同じネタを繰り返し見た回数で言うとぶっちぎりに滝音な気がする。秋定さんの突拍子もないボケに翻弄されるのも、さすけさんの必殺ベイビーワードに撃ち抜かれるのも、何度繰り返してもその爽快さが褪せない。カベポスターの気持ちよさが温泉なら、滝音の心地よさはサウナ。どっちも気持ちよくて最高だけど、滝音は中毒性が高くて刺激的ですわいな!別に何を引き合いにするでもなく、いじったりするでもなく、ただそれぞれの個性と言葉の強さだけでドッカン笑いを取っていく姿にいつも痺れる。「芸人になることそのものが夢だったから、それ以降はずっとウイニングラン状態」「ウケなくても言いたいベイビーワードは言う」というさすけさんのスタンスも良いし、先輩/後輩、大阪/東京、劇場/テレビ、TPOを問わずイジられ続ける秋定さんからは目が離せないし、2021年のさらなる躍進が楽しみすぎ。

 

 

 

〇そのほか

・大阪で見たい漫才師ナンバーワン、令和喜多みな実M-1準々決勝のこの動画、カメラワークも含めすべて完璧で震えてしまう。これが漫才。これが漫才師。綺麗に揃った最後の一礼、美しすぎる。

 

 

 

オズワルド『息子』。M-1でやってた『改名』もそうだけれど、ツカミからわくわくできるの楽し〜!

 

 

 

ランジャタイ『漫画』、コウテイの企画ライブ『純嬢ビルマトエフスキー』で一組4分枠にもかかわらず13分やってた。13分どんどんどんどん面白くなるから笑い殺されるかと思った。来たる2021年、ガヤ入り漫才が話題になったのもこのネタ。もう一度笑い殺されるかと思った。『バスケットボール』の名で近いネタは上がってたけど、いちばん見やすい(見やすい?)であろう敗復のネタを貼っていく。

 

 

 

 

  • わたしとコント

2020年、コント師のおたくをしていた記憶が思い出のほとんどを占めているもので、コントについてもいろいろ語れるつもりでいたのだけれど……こうして記事を書き進めていて、自分はただ一組を追い続けていただけで“コント”というものについてはまだまだな~んにも分かっていないということに気がついてしまった。大阪よしもとを中心に追っていると漫才を見る機会の方が圧倒的に多いということと、コントの世界は広すぎて、費やす気力がバカにならないのでまだまだ掘り進められていないということが大きな要因だなと思う。ほんと、来年はもっともっと視野を広げていきたいって、これ漫才のときも言ったけれど、まあまだ見ぬ世界があるというのはうれしいことなので、、、

 

 

ロングコートダディ

2020年の記憶のほとんどは彼らのコントと共にある。ロングコートダディのコントの世界は、世間で「当たり前」とされていることからひとつズレたものやひとがいきいきと輝ける場所。それがただのファンタジーではなく、わたしたちが普段生きている現実世界のどこかにもあるような話に思えてきて、ネタを見終えてからもしばらく角のないやわらかい気持ちでいられるのは、コントの台本と演技に滲むお二人の人間性があってこそなのだということを好きになるほど感じる。10月のユニットライブ『関西コント保安協会』にて、KOCで披露した『井上さん』をニッポンの社長がカバーしたとき、その仕上がりとご本人の解説から、ロングコートダディのふたりがどれだけ“愛嬌”や“優しさ”に重きを置いて演じているのかということを知ってさらに見方が変わった。地のキャラクターや人間性もありながら、技術としても「柔らかく笑える」ための選択肢を持っていること。(ニッ社の苛立ちマシマシ仕様の『井上さん』はもはや別物として超面白かった)

お互いボケもツッコミもできて、いろいろな形のネタを持っているコンビだけれど、大事なところでは『井上さん』や『旅人』、漫才なら『組み立て式の棚』のようなものを持ってくるところにらしさがある。ズレているけれど愛嬌があってどうにも憎めない人と、戸惑いながらも受け入れる人。同じ台本で誰かが演じたとしても、あの空気感を出せるのはこの二人しかいない。

この後に書く単独ライブのこともあり、わたし、このふたりのことずっと追いかけるんだろうなあ、と思った一年でした。

 

 

 

〇そのほか

ビスケットブラザーズのネタに漂う色気、本能に訴えかけられるようでたまんない。『タンクトップ』『友だちの家(ABCでやってたやつ、この名前でいいのか?)』が忘れられないけどどっちもYouTubeにはないね、、、

 

関西コント保安協会(ロングコートダディセルライトスパニッポンの社長『監禁(これもタイトル合ってるのか?)』6月の『関西コント保安協会』でやってたネタ。関コ保、それぞれがそれぞれの面白がり方を120%分かっているから毎回ユニットコントが最高。その中でも特に好きだった。大須賀さん、兎さん、ケツ、それぞれの顔芸だけで息ができないくらい笑う時間があった。無敵。ソーシャルディスタンスの活かし方もすてき!

 

 

 

 ・わたしとお笑いライブ

お笑いを好きになって、吉本の若手にハマって、初めての文化に驚くことはいろいろあったけれど、中でも一番衝撃だったのはライブ数の多さかもしれない。ずっと音楽が好きで、好きなアーティストのライブは年に1度見られれば充分に幸せ、という価値観でいたわたし、よしもと常設劇場のスケージュールを見てめちゃくちゃに震えた。圧倒的公演量。それ以外にも、チケットの価格、事務所と地方の格差などなどいろんな面でカルチャーショックを受けた。そんな中起きた、コロナの影響により劇場閉鎖→Youtubeでの無料配信の開始→劇場再開・有料配信の開始、という流れは地方住みの人間にとってはかなりありがたいことで、自分のタイミングの妙を感じる。本来ならかなりの交通費や宿泊費をかけなければ見られないはずのライブを、たった千数円で家から見られる幸福さ。はじめてマンゲキの配信を買ったときは本当に劇場に行ったくらいわくわくして緊張して大変だった。自粛期間中ずっと見続けたあのマンゲキのステージが!家から!見られる!夢の『NEO OSAKA』を!リアルタイムで!家から!見られる!!と、武者震いしたなあ。それからは、だいたい週一ペースで配信ライブを楽しむ日々を送っている。ありがて~。よしもと漫才劇場『濁』『大喜利〇〇シリーズ』『マイネタバトル』『ネコちゃん軍団vs〇〇シリーズ』はテッパンでほぼ毎月買っていた。

ご時世もあり、生で参加できたライブは、2020年がこんなにマヂラブ色に染まるとはまだ知らなかった頃に開催された『札よしと〇〇のお笑いライブ 〜マヂカルラブリー編〜』、自分の誕生日当日という事実に背中を押されて東京へ遠征してしまったロングコートダディのとんぷう~ザ・ギース編~』、のふたつだけ。それでも十分楽しかったけれど、そろそろ本場大阪でお笑いを見たいところ。いろんな状況と相談しながら、なるべく早くその日を迎えられたらいいな。

 

 

〇『久馬歩責任編集「月刊コント10月号」』

ザ・プラン9のリーダーである、お〜い!久馬が主催するお笑いイベントである。事務所の枠を越え、毎月5〜6組のコント師(漫才師や劇団でも呼ばれる場合がある)が、普段劇場やテレビで演じている自作のコントを披露。オープニング、コントとコントのブリッジ、エンディング(イベント内では「巻末コント」と表記される)を久馬作のコントでつないでいき、約2時間のイベントが1つのストーリーとして完成する、という内容である。“ 月刊コント - Wikipedia

評判はよく見かけながらも、実際に『月刊コント』を目にしたのはこの10月号が初めてだった。最終話でそれぞれの話がリンクするような短編集が好きなわたし、刺さらないわけがなく。個々で自立しているコントを繋げる脚本力はもちろん、公演の約10日前に幕を閉じたキングオブコント2020、そしてこれが解散ラストステージとなったヒガシ逢ウサカを軸に、とにかく芸人愛・コント愛にまみれた構成がとんでもなかった。配信のアーカイブを3周くらい見たけれど、もう、見るたび頭がぐるぐるして熱を持ってもう大変だった。

そもそも、出演者それぞれの持ちコントももれなくめちゃくちゃ面白かった。9月頃、KOCの情報を追いかけすぎて日常生活に悪影響が出ていた程度のおたくことわたし、予選でバカウケだったというマイスイートメモリーズ『レストラン』、そして決勝2本目で披露予定だった滝音『バンド』を見られた時点で大興奮。マイスイのネタに関しては2020年ベスト爽快コントだったかもしれない。変人・奇人が主役のコントは数あれど、『レストラン』に関しては全部「ギリ理解はできる、筋は通っているような気がする」ラインの言動なのが超気持ち悪くて気持ちよく笑えて最高だった。同じくKOC出場組である空気階段の『花火』はあまりにも文学でたまらなかった。かたまり氏の女装も込みですべてに惚れ惚れした。

久馬さん書き下ろしのコントにはKOC2020各要素のカメオ出演的な演出が散りばめられていて、戦いを終えたコント師たちを称える粋さにときめきっぱなし。空気階段の決勝1本目『霊媒師』のとしやんストラップを持って、ニコニコうれしそうに「ラジオで当たったんです」というセリフを口にする堂前さんを見た瞬間はほんとうに胸がいっぱいになった。大会にひとつの区切りがついても、それぞれのコント師の世界は続いていく。その世界が、ふとした瞬間交わることもある。同じコントを愛するもの同士なのだから。

ヒガシ逢ウサカ、、、高らかに歌い上げられた『私上手く笑えなくて』に全員の思いが乗っていて、あのときばかりはケツが格好良かった。ほんとうに、久馬さんはどれだけ愛の深い人なのでしょう、と震えたライブだった。

 

 

 

ロングコートダディ単独ライブ『たゆたうアンノウン』

みっちり60分間ロングコートダディのコントを楽しめるなんて贅沢だな、楽しみだな~なんて軽やかなわくわくで臨んだら、ライブ後、涙を流している自分がいてびっくりした。

わたしはこれまで、音楽や本、映画、ドラマ、ゲーム、そしてお笑い、そういったたくさんの創作物に、その創作者に、何度もなんども救われてきた。表題コント『たゆたうアンノウン』は、そんな全ての人を肯定してくれるような物語だった。30分の長尺コントはまるで映画を見ているようで、もちろんたくさん笑いもしたけれど、最後に残るのはあたたかく穏やかで、柔らかく満たされた余韻。ひとさじの想像力で、途端に世界は優しくなるということを思い出す。

わたしの勧めからロングコートダディに興味を持ってくれた友人と一緒に配信を見たのだけれど、終演後、各ネタに対するお互いの解釈から、それぞれの人生を重ねた感想まで、互いにとにかく言葉が止まらなくなった。それだけ、全編を通して堂前さんが台本に込めた気持ちが伝わってきて、かつ、私たちがそれぞれに思いを巡らせる余白も残されていて。堂前さんがコントという形の創作を選び取ったこの世界に生まれられてよかったし、その相方が兎さんで本当によかったと心から思った。

コロナで変わってしまう前の世界への愛をキュートに伝えるオープニングコント『密葬』、兎さんのキャラクターを主役にこの二人にしか出せない空気が満ちる『相性の話』、数十秒でもロングコートダディ節満載の『お家でまったり』、場面転換の見せ方と単語選びにらしさを感じた『業績発表』、そして『たゆたうアンノウン』。『たゆたう~』は、内容だけではなく、それまでのコントのさまざまな伏線回収もあって、その点でもたまらない気持ちになった。幕間Vはのびのびやりたいことやり放題。BGMは全編Yogee New Waves。エンディングで流れた『Climax Night』、一生忘れられない。

2020年、それなりにふたりのことを追いかけて、ある程度は知った気になっていたけれど、そんなの勘違いだったと幸せな痛感をさせられてしまったライブ。いつまでもいちファンとしてロングコートダディの世界を覗けるのなら、そんなに幸せなことはないな。

 

 

 

 

 

M-1グランプリ準決勝 ライブビューイング

ライブとは言わない気がするけれど、感想を残しておきたいのでここに。日本で一番大きな漫才の大会。その準決勝。自分の目で見て、改めて、それがどういうことかを感じられた。どのコンビも「自分たちは、芸人として、漫才師として、この舞台で、このネタをやる」というメッセージがびしばし伝わってきて本当に格好よかった。大袈裟ではなく全組ずっと面白くて、アキナの秋山さんが言う通り、もう一度やったら決勝進出者がガラッと変わるような、そんなレベルの戦いだった。それをさあ、お笑いが大好きな人たちと一緒に、映画館の大きなモニターで、爆音で、げらげら笑いながら見られるなんて、信じられないくらい楽しいに決まってる。今後一生行くと決めた。

それにしても、KOCのときも思ったけれど、お笑いを好きになって本気で見る賞レースというのはあまりにも楽しくて、あまりにも心臓に悪い。正気じゃいられない。来年、再来年のことを想像してみるだけでわくわくするし胃がきゅっとなるし。とんでもないところに来てしまったな。

 

 

〇そのほか、ライブ感のある思い出

・『ロングコートダディ和尚のゲーム念仏』ゲリラ配信のFall Guys、視聴者もマッチング合わせて参加する回に紛れさせてもらって遊んでいたら、完全に偶然でゲーム大好きラッパーのVaVa氏も同マッチにいたこと。誰とも分かち合えない興奮を感じた朝4時。

 

・『avatarin』という最新技術を使い、自宅にいながらロングコートダディと巡る万博公園ツアーに参加したこと。遠隔でロボットを操作して大阪観光してきた。とっても令和的で楽しい思い出。「概念やなあ~」。

 

 

 ・2020年総括

世界が大きく変わった2020年、そのタイミングでお笑いという文化に興味を持ったこと、魅力的な芸人さんの数々と出会えたこと、本当にわたしは恵まれていたと思う。この一年を心身ともにすこやかに乗り切ることができたのは、お笑いと芸人さんたちのおかげ。間違いなく言い切れてしまう。単純に、好きな人が、大きな声を上げて笑う機会が、幸せを明確に感じる瞬間が増えた。加えて、「自分は何を面白いと思うのか」「自分はいま何を笑っているのか」、そんなことからさまざまなことを深く考えるきっかけもたくさん得ることができて、ものすごく充実した年だった。これからもいい距離感で楽しくお笑いファンをしていきたい所存!ほんとはYoutubeとかラジオとか音楽とかの話もしたかったけれど、すでにバカの文字数になっているのでやめる。ありがとう、『ロングコートダディ和尚のゲーム念仏』。ありがとう、『Officail令和ロマン』。

 

以上!!!

 

 

 

 

 

 

2021年も、入玉だ~~~~!!!